-あらすじ-
とある時代、剣と魔法による戦火が絶え止む事なく続く世界。
寂れた寒村で探偵業を営む魔法使い・アンズ。
稀代の魔法使いの素質を期待されながらも、とある事情により戦火の最前線を離れ、
うだつの上がらない便利屋代わりの探偵屋として、名も知られぬ村に引きこもっている。
そんな彼女にある依頼の手紙が届く。
『かの地の薄暗き森。深き奥に『書庫の館』在り。
その館に向かいし一人の女を探し賜え。女の名は…。』
アンズは相棒の妖狐・フーを連れ、鬱蒼とした森へと向かい件の洋館を探し当てる。
館の中は多くの本が収められた書庫で敷き詰められており、人の気配は無い。
そして、アンズは机の上に意味ありげに置かれた、ある本を手に取る。
『草原と祀姫の歌』
本を取り、ページをパラパラとめくった瞬間、アンズの視界は白く覆い尽くされ…
意識を失ってしまった。
次にアンズが目を覚ましたのは、大海を彷彿とさせるようなどこまでも続く草原であった。
そして、アンズの目の前に女が歩み寄り、手を差し伸べる。
―――彼女はリンゴ。
アンズが依頼により探していた人物であった。
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